新しい日本語教授法 JAMPsystem!

2018年夏から、台風先生のTAとして日本語教育に奮闘しているIkumiが実際にアメリカの大学での日本語教育やアメリカでの刺激的な生活を通して考えたことや学んだ事などを記録していきます。

自己紹介、ひらがなレクチャー (日本語のクラス)

 

こんにちは。

今回は自己紹介についてまとめていきたいと思います!

 

 

日本語の初日のクラスでクラスルームインストラクションフレーズの導入と

オリエンテーションをするということは前の記事で書きました。

まだ見ていない方は、そちらからご覧ください♡

 

ikuel.hatenablog.com

 

今回は、2日目のクラスでする自己紹介についてです!

 

日本語のクラスは、月曜〜木曜までの1週間に4回のクラスですが、

第1週は、

月曜日→クラスルームインストラクションフレーズとオリエンテーション

火曜〜木曜→オリエンテーション残りとひらがなレクチャーと自己紹介

 

というふうになっています。

今学期は、コロナの影響で先生も学生もマクスを着用しながら

クラスをしなければならず、また教室でもソーシャルディスタンスを

保ちながらしなければなりませんでした。

 

なので、事前に宿題として学生に出していた'background information sheet'

(学生のプロフィールのようなもので自己紹介に使います)

が届き次第、訳してそれぞれの学生の自己紹介を録音して

ブラックボードという大学のオンライン上のファイルに載せました。

(そうすれば学生は自分の自己紹介の録音を聞くことができるので)

 

 

通常であれば、少人数で集まってクラスの時に

自己紹介の練習をするのですが、今回はコロナの影響で

それができる分かりませんでした。

なので、一人ひとりの自己紹介を

録音してブラックボードに載せたのですが、

これが意外と良かったみたいで、

事前に自分で2時間聴いて練習したという学生もいました。

 

また、火曜日は初めての練習なので、やはりイントネーションや

発音が母語っぽかったりしたのですが、

水曜日、木曜日と練習するにつれ、

明かに日本語のイントネーションになっていたり、

スムーズになっていたりと、学生がしっかり練習していたことが伝わりました✨

 

一人一人の自己紹介の録音は5分程度だったので、

簡単な仕事ではなかったのですが、

こうやって練習してくれると、嬉しいし、もっと学生が上手になるように

頑張ろうとこちらのモチベーションも上がります。

 

この自己紹介の練習の様子もYoutubeにアップする予定なので、

是非見てください♡

日本時間、9月11日金曜8時の予定です!

 

以上が1週間目のクラス内容です。

 

ひらがなレクチャーについては、

・日本語にはひらがな、カタカナ、漢字があること

・日本語の母音は5つしかないこと(「い」は'it'の音ではなく、'eat'の音)

・日本語は母音と子音で成り立っていること(あいうえお以外)

・ピッチ(雨VS飴)

・長母音、促音便(来たVS聞いたVS切った)

・こなVSこんな

 

など英語と違う発音についても説明しながらひらがなのレクチャーをします。

 

ひらがなは時間をかけてレクチャーでは教えないので、

学生は自分で勉強しなくてはいけません。

まだひらがなの勉強をしていないのに、台風先生はクラスの時いきなり

ひらがなで板書していたので、学生は戸惑っているようでしたが、

自分で勉強してきてしっかりついて来ていました。

本当に彼らの根性、ガッツには毎日驚かされます。

 

「プッシュすればできる!」

と先生が言ってるのはまさにこのことです。

 

次回は、レッスン1のレクチャーについてまとめたいと思います。

 

 

(おまけ)

クラスでは「おはようございます」「さようなら」などの挨拶は日本語でします。

先生も私も日本語でいうので、学生も日本語で挨拶するようになります。

すると、ここでよくあるのが、

「ありがとう〜」

と学生がいうことです。

 

すると台風先生は、「social linguistically(社会言語的)に学生が先生に向かって「ありがとう」とは言わない」という事をはっきり使えます。

 

理由がわかれば学生も「ありがとうございます」というようになります。

細かいことかもしれないけど、最初のうちからしっかりこういう事を伝え、

言語だけでなく文化的な事も教えるのは言語の先生として

とても大切なことだと思いました。

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オフィスの窓からの景色✨