新しい日本語教授法 JAMPsystem!

2018年夏から、台風先生のTAとして日本語教育に奮闘しているIkumiが実際にアメリカの大学での日本語教育やアメリカでの刺激的な生活を通して考えたことや学んだ事などを記録していきます。

レッスン1 レクチャークラス 『目から鱗の日本語教科書』#JUMPsystem

こんにちは!

今日は台風先生の『目から鱗の日本語教科書』の

レッスン1のレクチャークラスの内容をまとめたいと思います。

 

新学期が始まり、今までにクラスルームインストラクションや

自己紹介、ひらがなレクチャーなどをしてきました。

まだ読んでいない方はそちらも読んでみてください✨

 

ikuel.hatenablog.com

 

 

ikuel.hatenablog.com

 

では、さっそくL1のレクチャークラス(LC)についてです。

まず、一番最初に台風先生が定義していたことは、

 

日本語には述語が三種類ある

 

ということでした。

Youtubeチャンネル「台風先生のJUMP Japanese!」

やJUMPsystem オンラインMTGへ参加している方は

耳にタコができるくらい聞いていると思いますが、

それくらい大切なことです。これが骨組み(土台)になっていきます。

 

三種類とは、

①Nominal + Copula (名詞+だ)

②Adjectival(形容詞系)

③Verbal(動詞系)

 

これらのことですが、

 

①Nominal + Copula (名詞+だ)➡️ レッスン1

②adjectival(形容詞系)➡️ レッスン2

③Verbal(動詞系)➡️ レッスン3

 

と、「目から鱗の日本語教科書」では

それぞれ順番に学習していくプランになっています。

 

そして、次に大切なことは、この課では

 

二つの文節しかない

 

ということです。

 

どういうことかというと、

 

L1の骨組み(基本文型)は、

 

/Xが/Yです。/

 

ということです。

 

文節とは、

/名詞+助詞/

または

/名詞+コッピュラ(です)/

のことです。

 

まさに、

/Xが/

 /名詞+助詞/

/Yです。/

/名詞+です(コッピュラ)/

 

と、 

この二つの文節を土台に、

単語や助詞を入れ変えたり、

「名詞+です」の活用で文を作ったりしているのです。

 

実際には以下の3つをベースにしますが、

 

・/Xが/Yです。/

・/Xは/Yです。/

・/Xも/Yです。/

 

結局、大きくみると、

 

/Xが/Yです。/

 

このストラクチャーで、

Xが大事な情報(未出の情報)であれば、「XがYです。」

Yが大事な情報(Xについて説明する時)であれば、「XはYです。」

as wellやtooと言いたい時には「XもYです。」

 

「XはYです。」

このXについては削除されることがしばしばあります。

「(Xは)Yです。」

 

だから、

①「私が学生です。」

②「先生はアメリカ人じゃないです。」

③「田中さんもアメリカ人じゃないですか。」

④「スミスさんは日本人じゃなかったです。」

⑤「日本語の先生は鈴木先生と喜友名先生です。」

⑥「喜友名先生は学生でした。」

 

このように文の長さは違っても、疑問文でも肯定文でも否定文でも

学生は、これらを全て

二つの文節で処理しています。

 

①/私が/学生です。/

②/先生は/アメリカ人じゃないです。/

③/田中さんも/アメリカ人じゃないですか。/

④/スミスさんは/日本人じゃなかったです。/

⑤/日本語の先生は/鈴木先生と喜友名先生です。/

⑥/喜友名先生は/学生でした。/

 

全て、

/Xが/Yです。/

を土台に単語や助詞を変えたり、

「Yです」を活用させたりしています。

⑤に関しては、「XとY」や「XのY」で大きい名詞ユニットにして

XとYの部分に当てはめて、名詞と全く同じように扱っています。

(「日本語の先生」=名詞(XのY))

(「鈴木先生と喜友名先生」=名詞(XとY))

 

 

今までに、

①日本語の述語は三種類

②文節は二つ(基本文型は「XがYです。」)

②-1 「XがYです。」「XはYです。」「XもYです。」

③「XのY」「XとY」は大きい名詞、つまり名詞として扱う

 

 

という話をしました。

次に、質問への答え方です。

 

 

以下①〜⑥は全て疑問文ですが、①〜③と④〜⑥では

答え方が違います。

 

①ーか。

②ーね。

③Xも。(↗︎)ライジングイントネーション

 

④Xは。(↗︎)ライジングイントネーション

⑤ーか。ーか。(alternate question)

⑥wh-Q.

 

①〜③は、

「はい」または「いいえ」で答えるのに対し、

④〜⑥は

「はい」「いいえ」で答えません。

これをしっかり学生に理解させた上で、ドリルをしていきます。

 

レクチャークラスで知的理解をして、

ドリルクラスでスキルを磨いていくわけですが、

レクチャーの時には、英語から日本語に訳したり、

カニカルドリルで理解の確認もします。

 

そして、数字についても数え方のコツをレクチャーしていました。

時間

・ふん VS ぷん  

(5,15,25,35,45,55ふん)(10,20,30,40,50ぷん) 

・数字の数え方

 

 

 

このレクチャーについてもまたyoutubeで動画を上げる予定なので、

乞うご期待!✨

 

今回の台風先生のレクチャーをまとめると:

 

①日本語の述語は三種類!

②文節は二つ(基本文型は「XがYです。」)←活用も確認

②-1 「XがYです。」「XはYです。」「XもYです。」

③「xのy」「xとy」は大きい名詞ユニット、つまり一つの名詞として扱う

④それぞれの質問への答え方

⑤数字(Number system)

 

以上のようになります!