新しい日本語教授法 JAMPsystem!

2018年夏から、台風先生のTAとして日本語教育に奮闘しているIkumiが実際にアメリカの大学での日本語教育やアメリカでの刺激的な生活を通して考えたことや学んだ事などを記録していきます。

文法はつまらない?

 

こんにちは!

 

今日は本の紹介です✨

 

私は現在、アメリカの大学で

ティーチングアシスタントとして日本語を教えていますが、

台風先生のJUMPsystemという理論を使って教えています。

 

そのJUMPsystemの内容がぎゅーーっと詰まったのがこの

 

目から鱗の日本語文法」です

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「文法」と聞くだけで「うわっ」と思ってしまうのは、

中学、高校の英語の文法のクラスで

何をやっているかわからなかった方が多いからではないでしょうか。

(↑私だけ??笑)

 

今でこそ、「文法」大好き!!

論文読んでいろんな方の文法解釈を見て、比較するのが好き!!

 

という感じですが、

JUMPsystemに出会うまでは、

「文法」と聞くだけで、「楽しくなさそう。。。」としか

思っていませんでした。

実際、大学で日本語教師の副専攻コースをとっている時も

文法の模擬授業は避けて避けて、通ってきました。

 

 

どうしてそこまで文法嫌いだった私が文法大好きになったのか?

 

それは、

 

「文法」はルールだ!

 

ということをきちんと理解できたからだと思います。

 

「文法はルール」

当たり前のようですが、ルールを知らずにスポーツはできません。

 

台風先生の言葉を借りると、

野球をするときに、

【バッターは打ったら一塁に走る】

という野球をしていない私でも分かることですが、

これが抑えられていないとそもそもゲームが成立しません。

 バッターが打って急に3塁に行くことなんてルール違反です。

 

文法も全く同じで、ルールがあります。

日本語の動詞の活用(敬体)は、

 

【-ます、-ません、-ました、-ませんでした】

 

というルールがあったり、

他にも、

 

【述語(常体)+名詞】でその名詞の修飾ができる

 

というルールがあります。

 

これを知らないと、

「食べませんです」

→食べます(動詞の活用は「-ます」)

とか、

「面白いの先生」

→面白い先生(述語(常体)=面白い+名詞=先生)

と間違えてしまうのです。

 

学習者もルールがあればそれに当てはめるだけで良いし、

教師もどうして間違いなのか、じゃあどう直したら良いのか、

論理的に説明して納得させることができます。

 

教師になった人の多くは、

「教えることが好き」という人が多いと思うのです。

 

自分の説明で相手が納得してくれた瞬間、

そこからどんどん学習者が上手になっていく過程が

自分のことのように嬉しいと感じる人は多いのではないでしょうか。

 

JUMPsystemはこれまでの文法とは違った見方、

まさに学習者目線で日本語を外国語として見た考え方だと思っています。

 

日本人がいう「こうだからこう」は

学習者にはわからないのです。

だからきちんとルールやシステムとして教えた方が

分かりやすいし、効率的なのです。

 

教師が日本語を学習者と同じように(外国語として)捉えていれば、

どうしてそんなミステイクをしてしまったのかなと

考えることもできるし、それが学習者目線だと思うのです。

ただ「間違っている」と指摘しても

それがどうして間違いなのか本当に理解できていないと、

学習者はまた同じミステイクをしてしまうのです。

そして何回も同じミステイクをしているうちに

自分のものにしてしまって、悪い癖がついてしまう。

 

だから、教師ははっきりとミステイクがどうして間違いなのかと

指摘することができなくちゃいけないし、

文法の知識がしっかりなくてはいけないと思うのです。

 

しかし、文法だけ教えていても正直楽しくありません。

また野球の例で例えると、

「バッターは打ったら、一塁に走る」

そして、次の打者が打ったら、

「今度は2塁に走る」

というように頭だけでやっていてもちっとも面白くないのです。

ルールを抑えて、実践する。

スキルを共にすることで楽しくなるのです。

(逆にいうと、知識なくてスキルだけやってても

何やっているかわからないし、楽しくないです。)

 

私の中学、高校の英語の文法のクラスがまさにそうで、

ルールの勉強ばっかり。

知識はどんどん溜まっていくのに、それがスキルとして

消化されない。

スキルとして消化されないというのは、

話したり、聞いたり、読んだり、書いたり、など

実際に「文法」というルールを抑えて、そこからスキルにしていないことです。

せっかく勉強してもそれを使っていないから、

文法はつまらない、そう思われてしまうのです。

 

でも、今、大学でドリルのクラスを教えていて、

「文法の大切さ」をひしひしと感じています。

それは、やはり土台となる知識、すなわち「文法」が

しっかりしていないと、聞くことも話すことも読むことも書くことも

きっちりできないのです。

 

間違えれば、どうして間違いなのか常に考える。

そのときに、ルールである「文法」は、効率的に学ぶために

非常に大切なのです。

 

大事なことなのでもう一度、書きますが、

 

文法だけやっていても意味はありません。

スキルが伴って、初めて文法がいきてくるのです。

 

 

そういう言語の先生として大切なことを教えてくれたJUMPsystem

この本では、文法のことだけでなく、

教師として一体どういうことが大切なのか、

ということも書かれています。

 

ぜひ、読んでみてください♡

 

こちらから注文できます↓

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