新しい日本語教授法 JAMPsystem!

2018年夏から、台風先生のTAとして日本語教育に奮闘しているIkumiが実際にアメリカの大学での日本語教育やアメリカでの刺激的な生活を通して考えたことや学んだ事などを記録していきます。

学生観察日記🌸6週目<若いうちの努力は財産になる>

こんにちは!

先週はYAMAT Oという太鼓のパフォーマンスを見に行ったり、

DCに行ったり、パタパタしていて日曜日に更新ができませんでした。。

 

すみません。

 

でも、YAMAT Oのパフォーマンスは本当に素晴らしかったです!!✨

一番若い方で20歳、上は30歳くらいだと言っていました。

 

普段は、奈良に住んでいて半年は公演しに行くそうです。

みんな朝は6時に起きて、ランニングし、みんなで一緒に

朝ごはんを作って食べて、練習して、また一緒にご飯を作って

食べて、練習して、寝るというルーティーンの繰り返し。

 

日頃からコツコツ積み重ねて来た努力が、

結果として素敵なパフォーマンスになったのだと思います。

私も太鼓をここに来て習い始めているのですが、

私が使っている道具であそこまで面白くおかしくパフォーマンスしているのは本当に不思議だし、さすがプロだなと思いました。

最後は観客みんなでスタンディングオベレーション!

 

個人的にはどんなに立って拍手しても、気持ちを伝えることができないと思うくらい、久々に魂が震えました。

 

ちょうど私と同じような年代の方が、あんなにも素晴らしいパフォーマンスをしていると、私も刺激を受けます。

 

きっと大変なことが多いと思いますが、それ以上に

得られるものはあるはずです。

彼らが一生、太鼓のパフォーマンスで生活していくかわかりませんが、

彼らの努力は目に見えない彼らの財産になっていると思います。

 

思考停止していないで、日々何かに向けて努力したり、

考えて過ごしていこうと思わせてくれた公演でした。

YAMATOの皆さん、

ありがとうございます♡

 

 

 

皆さんも

一度、見る価値はあると思います✨

 

一人一人のエネルギーがすごいけど、それがチームになってもっともっとパワーがあります。

太鼓にそんなに興味がないという方でも楽しめるはずです!

是非一度、見てみてください!

 

ということで前置きが長くなってしまいましたが、

第6週目の振り返りです。

 

一年生:新しいレッスン!extended predicate

二年生:グラマー復習

アッパークラス:短文チェック、ディスカッション

 

 

一年生:新しいレッスン!extended predicate

一年生は、7課を勉強し始めました。

このレッスンは難しいです。

「〜なんです/んです」というExtended predicateが出て来たり、

「〜ても良いです」などのpermission

「〜てはいけません」のprohibition

など、英語と完全にイコールではない解釈が出て来ます。

 

学生もさすがにちょっと混乱している様子です。

 

extended predicate「〜なんです/んです」までは、大丈夫そうです。

なぜかというと、extended predicateは、

今学期から勉強しているdirect styleに「んです」をつけるだけなので。

 

フォーム:

「direct style +んです」

 

でも、のNominalの時は気をつけなくちゃいけません。

 

「先生なんです spoken」「先生なのですwritten」

と日本語のネイティブスピーカーなら自然と出てきます。

が、学習者はルールに沿って勉強しなくちゃいけません。

 

この場合、

先生+のです (Nominal+copula     + のです)

  ↓

先生+のです (sentence modify)

  ↓

先生+のです (ののですって言いにくいから、の→な)

 

という事が頭の中では行われているのです。

 

どういうプロセスが行われているか説明する前に、

まずextended predicateがどういうものかというと、

フォームは、「〜なんです/んです」というもので、

大抵の教科書では、emphasize (強調)と説明されているようです。

 

が、ここではcase (場合)と説明しています。

そこにcaseがなかったら、extended predicateは使えないんです。

 

例えば、

いつも元気な先生が、その日は顔色が悪く、いつもと違っていたときに、

「どうしたですか?/ Is it the case what happened?」って言います。

顔色が悪く、元気じゃなさそうなのがcaseです。

 

逆に、そういうcaseをみていないのに、急に

「どうしたんですか?」なんて聞きません。

 

他にも、よく会話の時に、

「この間、○○に行っただけど〜、」

というのも、○○に行ったというcaseがあるから、言える事で、

必ずしも強調している訳じゃないです。

これがextended predicateがどんなもので、どんな時に使うのかの

大まかな説明です。

 

 

 

 

次に、フォームについては、

 

direct style + んです

 

です。

 

 

(以下、どうしてdirect styleが来なくちゃいけないかの説明)

JUMP system では、日本語の述語は三種類と言っています。

 

Nominal +だ

Adjectival

Verbal

 

この三種類です。

日本語の文は必ずこのどれかで終わります。

 

この三種類です→(Nominal +だ/です)

日本語の文は必ずこのどれかで終わります→(Verbal)

 

「direct style + んです」

これは「です」で終わっているので、Verbalではないです。

ということは、Nominal + copula か adjectivalのどちらかです。

 

Adjectiveは「です」を省くと、direct styleになります。

そして、そのdirect styleは-ai,-ii,ui-,oiで終わらなくちゃいけません。

また、英語に訳したときはほとんどが形容詞の意味です。(例外あり)

 

例えば、

高い  →Takai

かわいい→Kawaii

古い  →furui

面白い →omosiroi

 

これらは全てadjectivalです。

 

「direct style + んです」

をみてみると、「です」の前は、「ん」

なので、adjectivalじゃないです。

 

ということは、これは「Nominal + だ/です」

という文である事が証明されました。

「ん/の」は、Nominalとして扱います。

意味はcaseです。

 

「ん/の」がNominalだと分かったら、次に考えるのは、 

修飾のルール(JUMP3)です。

 

ここでは、名詞を修飾するときは、direct style が来なくちゃいけないとしています。

日本語の述語は三種類だとJUMP1で謳っているので、

direct styleの

 

Nominal +だ/です

Adjectival

Verbal

 

がきます。例えば、

 

かわいい+先生→かわいい先生 (adjectival + Nominal)

日本語を話す+先生→日本語を話す先生 (Verbal + Nominal)

日本人+先生→日本人先生 (のNominal + Copula + Nominal)

きれい+先生→きれい先生 (なNominal + Copula + Nominal)

 

です。

JUMPが大抵の教科書と違っているところは、述語を3つとしていることです。

どうして三種類にしたのか、そうすることによって何がいいのかなどは

今度またまとめたいと思います。

 

赤字で書いてあるように、修飾の時、

「のNominal +だ」  だ→の  になり、

「なNominal +だ」  だ→な  になります。

 

なので、Extended predicateでも、

きれいだ+んです  →きれいんです。

になります。 

 

が、のNominalの時はちょっと特別で、

先生+のです (Nominal+copula     + のです)

  ↓

先生+のです (sentence modify)

  ↓

先生+のです (ののですって言いにくいから、の→な)

 

こういうプロセスになります。

 

以上がどうして「の/ん」の前にdirect styleが来なくちゃいけないかの説明とフォームの作り方でした。

 

 

長くなってしまったので、

二年生、アッパークラスの様子は次回、まとめます。

 

ではまた〜!