学生観察日記🌸8週目<言葉は自分を表現する為のツール>
こんにちは!
アメリカでもコロナウィルスで状況が深刻になってきました。
3月6日(金)から約10日間ほど、春休みがあったのですが、
その間に、春休み後の大学でのクラスが一週間キャンセルされ、
その次の週からは、オンラインでクラスをすることになりました。
来週から実際にオンラインクラスが始まるので、
この1週間、先生たちはオンラインクラスに向けて準備することになります。
突然、起こった出来事に不安や戸惑いがありますが、
準備の期間は1週間あるので、しっかり備えたいと思います。
さて、今回の学生観察日記ですが、
今回はアッパークラスに特化してまとめたいと思います。
<言葉は自分を表現する為のツール>
これは、私がTA1年目の時に、鈴木先生が言っていたことです。
その時は、「ふぅ〜ん。まあそうだよね〜」という軽い解釈をしていましたが、
今回、アッパークラスの授業を観察していて、
ちょっとだけ自分なりに深く解釈することができたと思います。
アッパークラスは、前にも話しましたが、
一つのエッセイを三クラスかけて勉強します。
1回目のクラスで、エッセイを読んでわからないことを質問し、
2回目のクラスで、新しい単語や表現を使って短文作成し、
3回目のクラスで、そのエッセイについてディスカッションする、
というものです。
で、このエッセイはほぼ鈴木先生が自分で書きます。
しかし、今回のエッセイは先生のお友達に書いてもらったものでした。
先生は何も言わずに、クラスをいつも通りしましたが、
そのエッセイがいつもとは違う雰囲気を学生は感じたそうです。
例えば、
「登場人物の考えや意見があまりなくて観察日記みたい」
「描写がうまい、その環境がイメージできる」
「でもその人の考えがなく、他人の意見が書かれている」
「難しい言い回しがあって、理解しやすいけど読みにくい」
などです。
さらに、一人の学生は、
「この人(書いた人)は、お金持ちで、年寄で、感情をあまり出さない人だと思う」
と、書いた人の性格まで予想し、当てました。
ちなみに学生は何も知りません。
そのエッセイを書いた人に会ったことも、その人の話を聞いたこともありません。
読んだだけで、ここまで見抜いていたのです。
びっくりしませんか?!
逆に、英語で読んだだけで人物像を当てるなど、私にはまだできません。
ですが、アッパークラスの学生はここまで読み解くことができます。
それは、多分、もう日本語を日本語で読んだり聞いたりして
日本語のまま理解できる、最近よく言っていますが、
Internalize(自分のものにすること)ができているからだと思います。
そして、今回個人的に感じたことは、タイトルにもあるように
<言葉は自分を表現する為のツール>
だということです。
自分がどう思っているかを相手に伝えるために、
書いたり、話したりします。
今、私がこうやってブログで書いていることもまさに、
私自身を表現することができるようになるためにもやっています。
どんなことに気づいて、そこからどんなことを考えたのか、
じゃあこれからどうしていきたいのか、
または、何かを通して、どんなことを学んだり、感じたりしたのか
そういうことを表現するために言葉があると思います。
なので、今回のエッセイを読んで、学生がその人の人物像を当てたのも
その人は知らぬうちに自分を表現していたことにもなると思います。
意識していてもしていなくても、言葉はその人を表現するんだなと
体感したようなクラスでした。
ちなみに、これはちょっと話がそれてしまいますが、
今回のエッセイが日本のサービスについて書かれていたため、
自分の国のサービスと比較してどうかというディスカッションもしました。
「アメリカはチップがあるから、チップのためにサービスを頑張るけど、
日本はチップがないのに、相手のためを思ってサービスするから素敵だ」
という意見にみんな賛成しているようでした。
チップがもらえなくても、相手のためを思いやって行動することが当たり前だと思って育ってきましたが、それは海外の人からすると、素晴らしいことのようです。
こういう日本の素敵な文化、大切にしていきたと思います♡
それでは、手洗いうがいをいつもより徹底して、
お気をつけください!