新しい日本語教授法 JAMPsystem!

2018年夏から、台風先生のTAとして日本語教育に奮闘しているIkumiが実際にアメリカの大学での日本語教育やアメリカでの刺激的な生活を通して考えたことや学んだ事などを記録していきます。

学内イベントを通して〜文化紹介とは??〜

Hello December〜♪

12月になりました。今年も今月で終わりですね!

皆さん、どのような一年 だったでしょうか?

私にとっては、「実践」がテーマだったと思います。

2018年8月からTAとして日本語を教えていますが、一年間で気づいた事、学んだ事、身につけた知識をドリスクラスで実践したり、この日本のパフォーマンスもあり、そして、最近からですがこのTAブログも書き始め、やはり濃い日々を過ごしていたな〜と振り返って見ると、思います。

 

 

今回は前回に引き続き日本語教育とは少しそれてしまいますが、学内イベントを通して気付いた事、学んだ事をまとめます。

日本語教育とそれているとは言っても、意外なところで共通点があったり(前回、教える人の態度/姿勢や考え方についてまとめました)、日本語教育関係者や海外で生活している人なら日本について文化紹介をする機会があると思います。

また、これから海外留学をしようと考えている人も日本について紹介する可能性は高いと思います。

「文化紹介」とよく聞く言葉ではありますが、いま一度、深く考えてみる機会になれば嬉しいです。

 

私は、日本にいる時に、日本の文化紹介について考えたことはほとんどありません。大学生で日本語教育の副専攻を履修している時に、日本の公休日や祭り、沖縄の独特な習慣や食べ物についてかじった程度です。

なので、海外で日本の文化紹介をする時ってみんなどんなことをするのだろうと疑問に思って、Googleで検索してみました。すると、パフォーマンスでは、ソーラン節や阿波踊りなどが有名で、ブースでは書道や折り紙や生け花など、いろんなものが出てきました。

もともとダンスが好きだったことと、機会があればソーラン節を学生と踊りたいと思っていたので、何をするか決めるのは簡単でした。

日本語のアッパークラスの学生にも協力してもらい、彼らの日本のサマープログラムでの経験(毎年夏にリッチモンド大学の学生を数人、静岡県浜松市についれていき、かなりインテンシブに日本語を勉強するプログラムです。約二ヶ月の間に、一年分の授業の内容を学習し、同時に文化体験もします。)やホストファミリーとの思い出、アメリカとの違いなどをパワーポイントにまとめて、プレゼンテーションをしてもらいました。

 

そんな中、ある学生からの発言で私はとても考えさせられました。それは、

 

 

 

「そもそも、こういう文化紹介とかってあまり好きじゃない。偏った意見を紹介したくないし、25分じゃ短すぎて日本の良さがたくさんあるのに、みんなが日本に対して思っていることが伝えられない」

 

 

 

という意見でした。

こうやって自分の意見をしっかり持っていて、はっきり言える事にも驚きですが、文化紹介を緩く考えていた私にシャキッとしなきゃ!と考えさせてくれる発言でした。

確かに、観客は私たちのパフォーマンスやプレゼンテーションを見て日本についてのイメージや考えを持つと思います。なので日本の文化紹介をする立場としては責任があります。適当なことはできません。

これを先生と話した時に、本題の文化紹介とは?について考えるきっかけになりました。

 

 

文化紹介とは??

そもそも先生は「どうして日本人が普段しないことを文化として紹介するのか」と疑問に思っているそうです。確かに、ネットで調べて出てきたほとんどの有名な文化紹介として、書道、生け花、折り紙などがあります。しかし、日本人全てが書道ができるわけじゃないと思います。私は、生け花もわからないし、折り紙も器用じゃないので苦手です。確かに勉強すればそれぞれに奥深さがあり、日本の精神文化をよく表していると思います。しかし実際には、表面的なことだけを紹介していて、大事な中身(精神文化)までなかなか紹介されていないと思うのです。

 

確かに、何も日本についてわからない人や子どもに実際に見せたり、体験させたりするのはとてもいいアイディアだし、興味を持ってくれると思います。でも、それは小学校や地域の子供がたくさんいる様なイベントではいいと思います。

私たちのように大学で文化紹介をする場合は、ただ伝えて楽しいではなく、もう少しアカデミックに、根本的な大事な部分まで伝えるべきだと思います。

そもそも何を伝えたいのか、この日本の精神文化が何を表しているのか、どうつながっているのか考えることが大切だと思いました。

 

 

みんながしているからしよう!じゃダメ!!

実は、AKB48の恋するフォーチューンクッキーもプログラムの中に入れていました。

しかし、プログラム全体のテーマに沿わないので、却下することにしました。

私たちのパフォーマンスのテーマは音楽と地域性です。

日本という小さな島国だけど、場所によって独特な文化や音楽がそれぞれに存在すること、それを、南の沖縄「ダイナミック琉球」と北の北海道「ソーラン節」で表現しました。また、昔と今の比較として、日本舞踊とAKBのフォーチューンクッキーはいいのでは?と安易に考えて入れていました。でも、やはり、フォーチューンクッキーはポップミュージックで、韓国でも中国でも同じ様にでき、日本独特の音楽ではないという理由もあって却下することにしました。

ここで学んだのは、何が伝えたいのか、メッセージは何なのか、ということをやっぱり明確にすることです。

 

☆やっぱり日本語を教えるのと一緒☆

文化紹介をする時に、何が伝えたいのか明確にすることが大切だと言いましたが、やっぱり日本語を教えることと共通していて、何のために、何を教えているのか、これを勉強したらどういうことに繋がるのか、教師ははっきり見えてなくちゃいけないですね!

 

もっともっと深く深く追求していけば、どんどん新しいことが発見できるし、

ジャンプシステム で証明できる。

ジャンプシステム は、とても美しく素晴らしい理論/教授法ですね♡

 

 

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