ハイターイ!!
ハイターイ!!
初めまして。2018年8月からアメリカ、バージニア州にあるリッチモンド大学で台風先生こと、鈴木先生のTA(ティーチングアシスタント)として日本語を教えている育美(いくみ)です。
私は鈴木先生の第14代目のTAで、鈴木先生は30年近くリッチモンド大学で日本語を教えています。
TA一年目について
2019年11月現在、TAとして約一年半、鈴木先生と一緒にお仕事させてもらっている中で、日本語教育についてだけでなく、人生や先生が持っている哲学についても考えさせられることや学ぶことが多く、とても濃く充実した日々を過ごしています。前述したとおり、TAとして一年半過ぎた事になりますが、この一年を一言で表すと、「大学四年間より濃く充実していた一年」だったと思います。これは、先輩TAも言っていたようですが、私もまさにそう感じました。決して、私の大学四年間がダラダラしていたということではありません。当時は、大学生なりに、やりたい事ややるべき事をこなして来たつもりです。でも、それを遥かに超える程、たくさんの刺激と気づきや収穫があり、鈴木先生の言葉である「常に疑問を持って過ごす」「考える」ことがいかに重要かを体感した一年だったと思います。
先輩TAからも先生からも「一年目は本当に大変だ」ど聞いていましたが、やはり本当に大変でした。
今まで、「考える」ということをしていなかったので、最初の頃の私の脳みそはついていけずに、オーバーヒートしていました(笑)
でも、考えることの大切さに気づき、そこから見えた世界、違う角度から見た考え方を知る事によって私の中で世界が広がったと思います。
私の一年目の振り返りは、また別にもう少し詳しく記事を書こうと思っています。
ブログを始めた理由
ここでは、本題のどうして急にブログを始めたのかについてまとめたいと思います。
それは、シンプルに「伝えなくちゃ!」と思ったからです。
海外で生活しているので、もちろん日本と違うことはたくさんあります。毎日が異文化理解だ!と言ったら重みがありませんが、とにかく刺激的です!
特にアメリカと日本では、180度全く違うことが多いと思います。
絶対にアメリカが良い!絶対に日本が良い!というものはないと思っています。
どちらもどちらで良いところや改善が必要なところはあると思います。
しかし、実際に「アメリカではこういうことが起きているよ」「リッチモンド大学の学生はこういう風に日本語を勉強しているよ」というのを伝えたく、いや、伝えるべきだと思って始めました。
というのも、私は2018年3月に大学を卒業して、その年の8月からTAとしてリッチモンド大学で日本語を教えていますが、学生を見てすごくショックを受けたからです。(今も事あるごとにショックを受けています。良い意味で。)
色々ありますが、今回は実際にあった学生からの質問を紹介したいと思います。
それは、、、
「このクラスでは、週に何時間勉強を要しますか」
です。
これは、一年生の一番初めのクラス、つまり、オリエンテーションの時に、実際に学生から聞かれた質問です。今でもはっきり、私の心にピカッと何か雷のようなのが落ちて鳥肌が立ったような感覚を覚えています。
私自身大学生時代、「このクラスで週に何時間勉強が必要か」なんてオリエンテーショの時に、先生に聞いたこともないし、考えたことすらなかったです…(今考えれば本当に情けない。。。)
「しっかり私も勉強しないと学生からの質問に答えることができない」とその時、思い、日本語について徹底して勉強する覚悟を改めて決めました。
これは、私がショックを受けた一つの例ですが、まだまだたくさんあります。
でも、ここで伝えたいのは、「彼らの勉強への意識」や「どう日本語を勉強しているのか」「どう大学四年間を過ごしているのか」という事をもし、まだ大学生であった私が見ていれば、または、知っていれば、私の大学四年間の過ごし方は絶対に変わっていただろうという事です。
最初の頃は、学生を見て自身の学生生活の過ごし方について後悔してばかりいました。
先にも述べましたが、自分なりに満足したつもりでいた学生生活四年間でしたが、外の世界と比べると私の四年間は全然大した事がなかったと思えてしまうのです。私の勉強への意識も、英語の勉強の仕方(私の専攻は英語だったので)もこちらの学生と比べ物にならない程、低かったと言えます。
リッチモンド大学は、日本の大学とも提携しているので毎年、日本のトップレベルの大学から留学生が勉強しに来ます。私は今までに4人の日本人交換留学生に会いましたが、みんな口を揃えて「勉強が大変だ」と言っていました。英語で勉強するのでもちろん大変だと思いますが、一人の留学生は「日本にいる時よりたくさん勉強している。日本にいる時からもっと勉強しておけばよかった」とも言っていました。
きっと彼も、外の世界を見て、自分と同じ年代の外の世界の人がどう勉強しているのか、どう学生生活を過ごしているのかというのを実際に見て、知って、刺激を受けたからこそ、そう思ったのだと思います。
「外の世界の人(リッチモンド大学の学生)の勉強に対する意識」や「どう日本語を勉強しているのか」というのを、私は外の世界にいる者として発信する責任があると強く感じました。
これが急にブログを始めた理由です。
今後について
今後は、リッチモンド大学の日本語の授業やプログラム、学生を観察して私が感じた事や一年目の振り返りなどを綴っていくつもりです。
Fall semester(秋学期)も残りわずかで、私のTAとしての任期も後Spring semester(春学期)とサマープログラムで終わってしまいます。
そう考えるとすごく寂しくなってきますが、早く感じるということはそれだけ充実しているということ。こんなに濃く充実している日が過ごせるのも、先生や周りの方に支えてもらっているおかげで、恵まれた環境にいる事をしみじみと感じます。
お世話になった方々に恩を返しながら、今後も日本語について徹底的に勉強/研究し、学生とも向き合っていきたいです!