新しい日本語教授法 JAMPsystem!

2018年夏から、台風先生のTAとして日本語教育に奮闘しているIkumiが実際にアメリカの大学での日本語教育やアメリカでの刺激的な生活を通して考えたことや学んだ事などを記録していきます。

採点していて思うこと

こんにちは!

リッチモンド大学は、期末試験の期間で、

試験が終わった学生はどんどん帰って行くので、

キャンパスが少し寂しくなってきた頃です。

 

日本語の期末試験は、先週で終わり、

私も期末試験の採点を終わらせて、

一息ついたところです♪

 

今回は、採点をして思うことをまとめたいと思います。

 

 

期末試験は、

グラマー、リスニング、読み書き

それぞれ100点の合計300点満点です。

しかし、期末試験は、鈴木先生からのクリスマスプレゼントとして

ボーナスポイントで最大10点もらえるチャンスがあります。

ボーナスポイントは、リスニングの試験であげます。

リスニングの試験は、一つの質問に対し、10通りの答えがあり、

私が質問を言い、先生が答えます。

それを聞いて、学生は先生が言った答えを英語で訳す、という形式です。

もちろん日本語で聞きますが、この時、

先生も私もゆっくり話すことはしません。

 

この10通りの答えにボーナスポイントとして+1の答えを与えます。

 

なので、300点(ボーナスポイント含め310点)満点の試験で、

300点を超える学生が出てくる事もあります。

 

なんと今年は、

一年生で4人(13人中)、二年生で一人(9人中)いました!!✨

 

すごいですよね!!!

 

決して試験が簡単すぎるわけではないと思います。

前にやったことのある問題は出していないので、

その中で満点を超えちゃうというのは、単語も覚えて、

システムもきっちりわかっているんだなと関心です。

 

毎週あるクイズでも彼らはやはり、

満点か1、2問だけのミスがある程度です。

私は、学生だった時、

試験で100点なんて取れるはずがないと思い込んでいたので、

 

「クイズや試験は、勉強すれば満点が取れる✨」

 

と、まるで彼らに教えてもらったようです。

 

 

そして、さらに言うと、

この満点超えの学生はみんな、中国人なのです。

 

この大学には、中国からのフルタイムの学生がたくさんいますが、

実際に日本語のクラスを受けている学生は、

一年生で8人(13人中)、二年生で5人(9人中)です。

 

彼らに取って、第二言語の英語で自分の専門分野を学び、

日本に興味があるから日本語を学んでいるという学生が多いので、

日本語は彼らにとって第3か国語目かそれ以降です。

 

つまり、自分の専門分野の勉強でも忙しいはずなのに、

日本語もしっかり勉強して、良い成績を収める。

 

こんなに優秀な彼らですが、

もっと優秀な中国人の学生は、ハーバード大学スタンフォード大学などにいるのです。

 

今、リッチモンド大学にはフルタイムの中国人留学生が

150人くらいいるそうですが、

日本からの留学生は、一人です。

フルタイムの留学生ではなく、1年間の交換留学生です。

 

では、ハーバード大学スタンフォード大学などの世界トップレベルの大学で勉強している日本人は何人いるのでしょうか??

 

想像できませんが、数人いるかいないかではないでしょうか。

 

そう考えると中国、すごいですよね。

 

世界最高レベルのアメリカで勉強した中国人の学生は、

卒業して中国に帰って働いて、その学びを国に還元したり、

または、アメリカに残って研究者や地位の高い仕事につくと

考えると、日本はもう先進国だと安心していられないと思います。

 

こういうことが外の世界で起こっているなんて、

私が日本にいた時は、考えた事もありませんでした。

 

これも、外の世界でいろんな人に出会って、

そして素敵な方々に囲まれて生活しているから

気づけた事だと思います。

それを、「私はラッキー✨」だけで、

終わらせるのではなく、

「その世界ではこういうことが起こっているよ!」

「日本だけの考え方じゃなくて、

いろんなやり方やあり方に気づいて比較して、

考えながら過ごしていくのも良いのでは?」

とお伝えする事も、私に出来る事だと思います。

微々たる力ですが。。。

 

今日も最後まで読んでくれてありがとうございました♡

 

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キャンパスもクリスマス仕様に〜♪