新しい日本語教授法 JAMPsystem!

2018年夏から、台風先生のTAとして日本語教育に奮闘しているIkumiが実際にアメリカの大学での日本語教育やアメリカでの刺激的な生活を通して考えたことや学んだ事などを記録していきます。

教師はCDになっちゃいけない🙅‍♀️💿

こんにちは〜♪

2019年も残り2週間を切りましたね!

クリスマスが近づいていますが、

皆さんどのように過ごすのでしょうか?

 

クリスマスが終われば、年越し、お正月と

新しい年2020年が始まりますね。

そう考えただけで、時間って本当にあっという間だと思います。

 

さて、今回は

「教師はCDになっちゃいけない!」

というテーマでまとめます。

これは、鈴木先生の言葉ですが、

なるほど〜!たしかに〜〜!

と私は凄く納得しました。

 

 

日本語の教科書には、

CDを聞いて答える問題があります。

日本語のみならず、言語の教科書は大体そうだと思います。

だから、日本語の先生がクラスでCDを流して

問題を解かせているのを見たことがあります。

 

 

ですが、大学で日本人の日本語教師CDを使う意味はなんでしょうか?

どうして大学生にもなって、自分で勉強できるはずなのに、授業でCDを使うのでしょうか?

そして、どうして先生は日本語が話せるのに、CDを使うのでしょうか?

 

練習問題として教科書にあるから、

それを指示どうりにしなきゃいけないから?

でも、それなら家で自分でできるはずです。

 

リッチモンド大学の日本語のプログラムでは、

授業中にCDは一切使いません。

先生と私がいるから、

CDが要るのは、宿題の時だけです。

 

授業では、先生しか出来ないこと、

先生としか出来ないことを

しなくちゃいけないって考えています。

 

例えば、文法の説明、会話の練習、発音訂正など。

 

ただでさえ、時間が限られてるのに、

授業中に教科書の問題を解かせる暇はありません。

宿題として復習でさせます。

その宿題の為にCDがあります。

 

だから、授業中に教師はCDになっちゃいけないんです。

 

鈴木先生は、

高い授業料を払ってもらって、

学習者が自分で家で出来ることをするのは、

ぼったくりだと言っています。

 

たしかにそうです。

学習者が一人でできる事を授業でするなら、教師は要りません。

もちろん、宿題をやってこない、理解するのに時間がとてもかかるなど、学習者の態度やレベルなどによりますが、リッチモンド大学では、このやり方でみんなついてきます。

 

宿題として自分で復習し、

先生としか出来ない事をクラスでする。

なので会話のクラスがポイントです。

 

実際に会話する時は、実は

どんな流れになるか分かりません。

普段、日本語で話すときも英語で話すときも

みんなシナリオはなく、

その時のノリや相手の反応に合わせて

アドリブで話しています。

それは、言葉が変わっても同じこと。

だから、学習者は、

会話についていくスキルも身につけなくちゃいけません。

 

よく、使える英語!話せるようになる英語!

など英会話教室の色んな広告を見ますが、

先生は、

 

「使える英語」っていう発想自体が、

インターナライズ/自分のものにする事が話せるようになること、そしてそれがとても重要な事って思っていないんじゃないか?

 

と言っていました。

たしかに、フレーズを教えるだけで、

そのフレーズがいつ使えるのか、

どんな流れで使えるのかって

いう練習をしていないと、

単発的に知識はあっても、スキルにする事は出来ないと思います。

それプラス、そこまでの会話についていくスキルも必要になるので、会話についていけなかったら、せっかく勉強した”使える英語”も使えなかったら意味がないと思います。

 

私たちのプログラムでは

50分くらいずーっと会話をし続けるので

みんな会話についていけるようになるし、

勉強したフレーズや文法をどこでどう使うのかって練習もできます。

 

それは、CDには出来ない事であり、

日常生活の会話では、こういうことが

おきてるから、やっぱり

教師はCDになっちゃいけないと思います。

 

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