新しい日本語教授法 JAMPsystem!

2018年夏から、台風先生のTAとして日本語教育に奮闘しているIkumiが実際にアメリカの大学での日本語教育やアメリカでの刺激的な生活を通して考えたことや学んだ事などを記録していきます。

学生観察日記🌸2週目

こんにちは!

また早いもので、新学期が始まって2週目のクラスが終わりました。

この一週間は、月曜日がMLK(マーティン・ルーサー・キング牧師の日)で、

実は3回しかクラスがなかったのです。

が、いつもと変わらず順調に進んでいきました。

 

【今週の授業内容】

1年生:ついにDirect style (informal)を学習!!

2年生:新しいレッスン

アッパークラス:エッセイの短文チェック

 

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一年生のクラス終わりのホワイトボード

 

1年生:ついにDirect style (informal)を学習!!

 一年生は、ついに!!!

direct style (informal)を勉強し始めました。

今まではずっとdistal style (formal)で勉強して来たのに

急にdirect style (informal)を勉強して混乱するかと

思いきや、そんなことなく、

二回のレクチャークラスと一回のドリルクラスで、

きっと知識としては頭で整理されているはずです。

(もちろん、まだすらっと答える事はできません。

distal(formal)→direct(informal)に直す

という作業に時間がかかります)

 

 

direct style (informal) といえば、てフォームが出てくるところで

第一次?挫折ポイントかと思うほど、

ここで遅れをとってしまう学習者は少なくないはずです。

 

実際、去年も若干2、3人この時期に遅れをとってしまった学生がいました。

今になって考えると、彼らにはシステムが見えていなかったのかもしれません。

 

JUMP systemでは、きっちり、明確に、システムがあるので

それが分かれば、間違えても自分でどうして違うのか分かるし、

正しい答えに導き出せるようになっています。

 

そしてそのシステムもそんなに難しくないです。

明確にルールがあるからこそ、整理すれば必ず

システムが見えるし、使えます。

 

いつも通り、きちんと予習(教科書を読んでくる)をして

レクチャークラスに参加していた学生。

実際にdirect style (informal)を使って行う

「と思います」「そうです」のドリルでは、

何となく、いつどんな状況で使うのか体感できたと思います。

 

私が実際にしたドリルの一部を紹介します。

この日はたまたま遅刻してくれた学生がいたので。。笑

 

私「Aさん(遅刻した学生)は、朝ごはんを食べましたか。」

Bさん「食べませんでした」←まさにここで使える文法✨

私(額に指を指し、と思いますのジェスチャー

Bさん「あっ!!食べ、、食べる、、食べな、、食べなかったと思います!」

私「じゃあ、Aさんに聞いてください」

Bさん「食べましたか?」

私(AさんとBさんは友達ですね?じゃあ?)

Bさん「あっ!。。。食べた?」

Aさん「ううん、食べなかった

Bさん「やっぱり、食べなかったそうです

 

この短いやりとりでも、学生はで書いたように

direct style (informal)を状況に合わせながら活用し、

そして

direct style (informal)が必要な理由が体感できたはずです。

 

direct style (informal)が必要な理由は主に2つ!

①社会的地位

目上の人や初対面の人など心理的に距離がある人には

distal style (formal)で話すが、

友達や先輩でも心理的距離が近い人はdirect style (informal)で話す

 

②複雑な文を操るため

今まで、「XがYです」などシンプルだけど重要な文を

勉強して来たが、これからは

「と思います」「と言いました」「でしょう」など

より表現の幅を広げる必要があり、そこで不可欠なのが

direct style (informal) +と思います/そうです/でしょう

なのです。

 

実は、さっきのドリルにもこの要素が上手く入っていました。

 それがアンダーラインの部分です。

 

また、

③辞書形を知っていないと辞書やGoogleで調べる事もできません。

何か新しい単語に出会ったとき、例えば、

「転んでしまった」

という部分が分からなかたときに、

転んで→転んだ→転ぶ(辞書形)

というシステムを通して、学習者は

「転ぶ」までたどり着かなくてはいけないのです。

それでやっと調べることができる。

だから、direct style (informal) ってとっても大切なんです。

 

2年生:新しいレッスン

2年生も新しい課の勉強が始まりました。

Causative(使役)、embedded sentence(埋め込み文?)と

また一段と新しく、難しい文法が続出してくるので

学生も大変だと思いますが、やっぱり

これも全部システムがあって、それに埋め込む?

ストレッチしていくだけなので、勉強しやすいと思います。

毎回、思うことなのですが、

JUMP systemは理路整然としていて、初級で習ったことを

中級、上級でも応用できるので、

 

英語版JUMP systemがあればどんなに英語が勉強しやすいか。。。

 

と心の中で思っています。

 

木曜日のドリルクラスはリビューのドリルでした。

新しい事はしないで、復習です。

なので、いろいろ考えていたのですが、

結局、なぜかバレンタインの話で盛り上がり、

予定していたのとは違う話をしていました。

 

2年生は、ちょっと難しい時期で、

中だるみの時期なのか、お昼の後のクラスだからなのか、

元気があまりありません。

でも、木曜のドリルでは、バレンタインの話に

学生が興味を持ってくれたので、その話をしていました。

 

これは先生も毎回言っている事ですが、

会話って「即興」だな〜と感じた瞬間でした。

 

話している人同士が内容に興味を持っていないと

盛り上がらないし、楽しくない。

毎回、準備してドリルをするけど、

シナリオ通りにいったことなんてほとんどないと

言ってもいいほど、人と人ですから、予想外のことがたくさんです。

 

それに対応できるスキルはまだ足りないので、

ああ、ああすれば良かった、こう言う話もできたなと

思う時もあれば、思いつかない時もあり、

まだまだ勉強不足だと痛感しています。

 

アッパークラス:エッセイの短文チェック

アッパークラスは、月曜と水曜だけなので、

今週は水曜だけでした。

 

前回、エッセイで分からないところを質問することが

宿題だったので、今回は、「短文のチェック」です。

 

実際にエッセイで使われている単語やフレーズを使って

自由に短文作成をする宿題です。

自由にとは言っても、みんな自分の意見や考えなど

意味のあることを書くので、私も毎回勉強になっています。

 

来週は、ディスカッションなので、またそれぞれの意見を

聞けるのが楽しみです♪

 

 

また明日からの一週間が終われば、

一月も終わってしまう。。。

あっという間ですが、1秒でも無駄にしないように

また来週から頑張りたいと思います✨