新しい日本語教授法 JAMPsystem!

2018年夏から、台風先生のTAとして日本語教育に奮闘しているIkumiが実際にアメリカの大学での日本語教育やアメリカでの刺激的な生活を通して考えたことや学んだ事などを記録していきます。

学生観察日記🌸3週目<やっぱグラマーって大事>

 

こんにちは!

新学期、3週目のクラスが終わりました。

そしてあっという間に2月!

今月も頑張っていきましょう!✨

 

 

【学習内容】

1年生:direct style(informal)のドリル、リビュー会話

2年生:新しいレッスンのドリル

アッパークラス:ディスカッションと試験

 

1年生:direct style(informal)のドリル、リビュー会話

一年生は、先週からdirect style (informal)の勉強をしています。

それを実際にどう使っていくのか、それを体感させるのがドリルクラスです。

 

やっぱり難しいところなので、スムーズにはいきません。

 

例外も多く(する、来る、あるetc..)、たformにしたり、

否定形にしたり、いろんなシステムを通して文を組み立てていくのでなれるのは大変だと思います。

 

私たち日本人なら、

「行かなかったと思います」

なんてスラッと出てくるような文も

学習者にとっては、

 

行く→行かない→行かなかった→+と思います

 

というプロセスを何回も何回も通して定着しなければいけません。 

 

私たちも英語を習った時は、

go went goneと覚えさせられたと思います。

でも実際に会話でどう使うのか、どのような流れや状況で

使うのかというスキルの部分を全く練習しなかったために、

文法の大切さを感じるどころか、文法はルールや暗記が多く、頭でっかちで

「文法はつまらないもの」と無意識のうちに錯覚してしまったと思います。

 

実際にスキルとして、話したり、聞いたり、書いたり、読んだりすることで

勉強した文法がいきてくるのであって、

文法が土台に無かったら、読むことも話すことも聞くことも読むこともできないはずです。

 

 

 

 2年生:新しいレッスンのドリル

2年生は、先週新しいレッスンのレクチャークラスをしたので

今週はその勉強した文法を実際に使って、会話するドリルクラスでした。

やっぱり、このレッスンは難しいです。

特にembedded sentence と言われるような

「誰が来たか分かりません」の「誰が来たか」の部分の作り方のプロセスがまだ理解できていないようで、ドリルもスムーズにはいきませんでした。

分かっている学生には分かっているけど、分からない学生はさっぱりというような印象でした。

しつこいようですが、この経験からもわかるように、やはり、

ルール(文法)をきちっと理解していないと

聞いても分からないし、言葉として組み立てるのも難しいということです。

 

アッパークラス:ディスカッションと試験

アッパークラスは、今読んでいるエッセイのディスカッションをしました。

エッセイについての質問や、自分のことについて、

みんな自分の言葉で自分の気持ちを素直に言うので、

「○さんだから、やっぱりな〜」というふうに、

すごく学生の個性、人間性が出ていて楽しかったです。

 

そして水曜にはそのエッセイのついての試験だったのですが、

この試験もまた面白いんです。

エッセイはA4一枚半くらいの長さで、試験にエッセイはのりません。

 

試験の構成は、

・エッセイに出てくるある文の英訳

・エッセイの内容の正誤問題

・短文作成

・エッセイに関する質問

 

です。

一つのエッセイを約3時間で勉強しますが、見ての通り、

内容をきちんと抑えていないと、点数は取れません。

試験にエッセイはのりませんから。

 

今週で試験が終わったので、来週からはまた新しいエッセイです。

 

2月最初の週、張り切っていきましょう!✨